浸透液・除去液・現像剤を用いて、表面に開口した微細なきずを拡大して可視化
浸透探傷試験とは
浸透探傷試験(PT:Liquid Penetrant Testing)とは、
- 材料の表面に浸透液を塗布し、
- 微小な開口キズに浸透液を浸透させ、
- 表面に残った不要な浸透液を除去し、
- 現像剤を適用する
方法で、亀裂箇所を発見する非破壊検査方法です。
浸透探傷試験の特徴
磁粉探傷試験が強磁性(きょうじせい:自発磁化を形成する磁気的性質)材料に限られるのに対し、浸透探傷試験は金属材料全般のみならず、プラスチックなどの非金属材料にも適用できる表面検査法です。
また、浸透探傷試験は、きずが探傷表面に開口していなければ検出することはできませんが、きずの向きや開口形状(線状や円形状)には左右されないことから、配管や弁類、軸材などでも対応することが可能です。
検査方法は「溶剤除去性・染色浸透探傷試験・速乾式現像法」が一般的ですが、弊社では他の様々な試験法も用いて製品の品質確保に協力しています。
▲溶剤除去性染色浸透探傷試験
▲水洗性染色浸透探傷試験